生涯フィルダースチョイス

野球・eスポーツについていろいろ書きます

ebaseballプロリーグ セ・リーグ第五節

肌を刺す冷たさを覆うお台場フジテレビでもう一つのプロリーグebaseballペナントレースが熱く躍動していた。その第五節セ・リーグを考察と感想を交えながら書いていく。


f:id:michikakeru:20200117220225j:image

 

阪神対ヤクルト

 このゲームで三連勝をかけたヤクルトスワローズ。気合いが入っていたのはヤクルト代表のキャプテン大川泰広。第3試合目は各球団レジェンドOBを使える試合。阪神井川慶、ヤクルトはebaseballの応援監督でもある真中満

 

 ヤクルトは第1試合第2試合共に勝利し優勝のチャンスを手繰り寄せようとしていた。ただ大川選手は出場のスタンバイ前から緊張している顔が伺えた。気を張りつめたせいか、序盤は阪神代表のキャプテン森翔真選手の攻撃に押されていた。

 

 2回裏、森選手が梅野のタイムリーと糸井の2ランホームランで3点をとると大川選手の顔が険しくなった。ただ2回裏の攻撃が終わり一度目を閉じキリッとより真剣な表情になる。「まだ終われない」口にはしていないけどそんな熱意を伝えようとする芯の強さが顔に出ていた。

 

 3回表、1アウト2塁の場面、代打荒木の場面で初級を打ち2塁ランナー真中がタッチアウト苦虫を噛み潰した顔になる大川、それでも苦しい展開でも怯むことはない。

 

 4回表、村上の2ランで息を吐いて「ヨッシャ行こう」と気合いを入れ直す。このキャプテンの心意気なのかとカッコいいと自分は感心する。この人何かやるんじゃないかと。

 

 5回表、0アウトからレジェンドOB真中満の意地の出塁が栄光の架け橋だった。

 ここで大川選手は笑顔になる。代走三輪に代え盗塁を決める。意地で出た賭け。これが成功し、その直後の球、阪神才木の投げたインコースが左中間の勝ち越し2ラン。この時会場が騒然とし拍手がなり止まない。SNSではこの逆転劇に沸き上がった。そのまま逃げ切り大川が立ち上がりガッツポーズをする。

 

 同じチームのプレイヤー三人(高良、藤本、加藤)のスワローズの傘の動きがふわふわと揺らすのではなく「テッペンを狙う」と突き上げるような意思表示を感じた。 


f:id:michikakeru:20200117215704j:image

※画像は2試合目終了後です

 

中日対巨人

 巨人がマジック2が点灯しているなか、ここで噛みついたのが中日だった。まず第1試合高校生プレイヤー新井宇輝選手の存在。

 

 1回裏、2アウト1塁でアルモンテの2ランで「しゃあ」と雄叫びをあげる。それと同時に私の前の席で腕を大きくあげ喜びに浸る男性。実は新井選手の父新井周さん。新井家は家族で来ていたようだ。(これにはかなり私も驚き、周さんにカメラが映るとき自分の顔がデカ過ぎと感じて恥ずかしくなった)

 

 実は約1ヶ月前からデジタル操作からアナログ操作へ切り替えた。なんと恐ろしい…卓球を諦めたとはいえ適応力はエリート。打撃の反応も一段とよく守備でも丁寧なプレーを心がけている。

 

 その新井選手の成長に呼応するかのように大きく声を出す中日代表キャプテン菅原翔太。「声デカっ、白身魚フライの愛好家」と思いながら、一つ一つのアウトをとるため新井選手のプレーを大きい声で熱血に伝えた。新井選手もそれに応える。それを見た実の父も大いに喜ぶ。親子っていいなあ~

 そんな卓球を教えた実の父とパワプロの父菅原選手に見守られた新井選手は見事初勝利を納めることができた。おめでとう。いい試合だった。 


f:id:michikakeru:20200117220041j:image


 2試合目はスコアレスドロー。そして3試合目岡久将吾選手が変わったプレーで巨人を翻弄した。それは1回の表から変わっていた。

 

 レジェンドOB王貞治の打席で守備交代の概念を変えた。レフト井領を下げビシエドをレフト、先発の大野雄大をファーストに回しリリーフのマルティネスをマウンドにあげる。これには対戦相手の巨人板東秀憲選手も固まり観てるお客さんも固まる。 

 この妙なプレーがよかったのか1回裏、岡久選手は大島でタイムリーを放つ。2回表も大野とマルティネスのポジションを代え観てる人の心を掴んだ。

 

 でも板東選手も代打阿部慎之助の犠牲フライで同点にするとビヤヌエバ、坂本でチャンスを作る。さぁ、王貞治さんの打席だ!という時に岡久選手は申告敬遠。かなり不満げな板東選手のリアクション笑うしかない。

 

 でもチャンスはまためぐる。5回表1アウトからビヤヌエバでチャンスメイク。重信代走に渡し、坂本の進塁打で2アウト3塁。打席には王貞治でどうするどうする?とざわざわと注目する観客。それでも岡久選手は投手を又吉代えた後、申告敬遠を選んだ。観客の「あー」の嘆きが会場で響いていた。

 

 巨人ファンが多ければブーイングが起きてもおかしくはない。それでも中日はCSがかかっている。「これはオレのやり方だ」と言わんばかりに、オレ竜采配に匹敵する選択で岡久選手はふてぶてしくプレーした。代打大城を打ち取りそのまま同点で試合を終えた。

 

 巨人の勝ちがなくなった瞬間ヤクルト代表に歓喜の輪ができた。ヤクルトは昨年ebaseballリーグは最下位だったが今シーズンは優勝を掴んだ。これは先ほど3連勝目をもぎとった大川選手の気迫が実を結んだといってもいい。昨シーズン優勝、日本一を掴んだ自負とキャプテンシーの姿勢が素晴らしいものだった。ヤクルトスワローズ優勝おめでとう。

 f:id:michikakeru:20200117220428j:image